明学生インタビュー 『マイノリティのためになる世界を目指して』(阿部雄也さん)

明学生インタビュー

明学生インタビュー第5弾!

明学生インタビューでは、大学生活の取り組みにフォーカスをして、記事を書いていきます!

今回は、明学ナビの小山が阿部さん(英文学科3年)にインタビューしました!

 

ー阿部雄也さんー

2019年度入学。文学部英文学科。

ボランティアサークル JUNKO associationの代表を務める。

 

 それでは早速、インタビューを始めていきます。まず、阿部さんがJUNKOに入ろうと思ったきっかけは何ですか?

<JUNKOに入ったきっかけ>

 高校生の頃から日本語ボランティアや障害者施設でのボランティアを経験して来たのですが、その中でも、カンボジアでのたった1週間の経験が人生を変えました。それをきっかけに東南アジアに興味を持ち、JUNKOの先輩方がとても輝いていたこともあり、ここで頑張りたいと思いました。

 

 色々とお伺いしたいことがありますが一つ一つ聞かせていただきます。まず、高校生の頃から積極的に活動されていたのはなぜですか?

〈様々な活動を始めたきっかけ〉

 私は、高校2年生の頃にアイルランドに留学していました。留学前は、英語力を磨く事、世界中に友達を作ることを目標にしていましたが、現実は違いました。アジア人だということで差別を受け、周りからの視線は痛く、孤独を感じました。そして、日本では普通の高校生だった私が、マイノリティの立場に立っていることを実感しました。帰国後は、日本に住む、同じ気持ちを抱えたマイノリティの人々を支援するため、様々な活動に参加しました。

 

 辛い経験をされたのですね。活動の中でも特に、カンボジアでの一生を変える経験とは具体的にはどのような事が変わったのですか?

<固定概念の変化>

 スマホやエレベーターが普及した日本でのベストな生活は、カンボジアにはないけれど、彼らには彼らなりの幸せがあり、とても笑顔が綺麗でした。それを見て、自分が考えている幸せだけが幸せではないのだと気づきました。ボランティアという感覚から来る、サポート・支援をしてあげたいという上から目線な感情は完全に間違いでした。

 

  深いですね。日本で暮らしていると当たり前のことも、別の国では当たり前ではないんですもんね。

 

  彼らは、電気もないし、井戸から冷たい水を汲んで生活しています。そんな井戸水で自分がはしゃいでいると、言葉も通じない子ども達が一緒に遊んでくれました。とても印象に残っている1週間です。

 それでは、今後どのような行動をしていこうと考えていますか?

<阿部さんの信念>

 マイノリティのことをしっかりと考えた世界は、みんなのためになり、それをみんなに理解してもらえればよりよい世界になると考えています。よりよい世界を実現するための架け橋になれるよう、カンボジアでの経験、障害者施設での経験を軸に活動していきたいです。

 

 ”マイノリティのことをしっかりと考えた世界はみんなのためになる”とても素晴らしい信念だと思います。理想を叶えるために、阿部さんは、JUNKOを通してどのような行動をしてきましたか?

<JUNKOを通しての活動>

 世界を変えるアプローチのため、JUNKOではベトナム・ミャンマーだけですが、世界の子ども達のためにという理念のもと、二国の子どもと活動できたことが、まずは行動を示せた第一歩なのかなと思います。

 

 コロナ禍で、従来のように現地での活動ができない状況ですが、JUNKOではどのようなオンライン活動をされているのですか?

<オンラインでの活動>

 コロナ支援で石鹸などを送りました。また、JUNKOの一理念である「学生による創造と実践の場」に基づき考えた結果、成功させたのが、“日越英語教員交流”です。日本人英語教員と、ベトナム人英語教員をオンライン上で繋ぎ、教育に対する想いをディスカッションしていただきました。現地にも日本にも繋がりがあって、コロナに負けない、JUNKOだからこそできた交流です。

 コロナ禍という制限を逆手にとって強みにできるJUNKOの皆さん、とてもかっこいいです。

 

 ボランティアに参加していた頃は、個人の限界を感じていました。JUNKOに出会って、様々な人たちに出会って、自分のやりたいこともできるし、代表という立場で人々を引っ張っていける、組織の強みを感じています。“世界中のマイノリティのためになる世界はマジョリティのためにもなる”というビジョンのもと、組織でアプローチしていきたいです。

 

 一人ではできないことも、仲間がいれば可能性は無限大ですね!マイノリティのためになる世界を実現するために、私たち一人ひとりは何ができると思いますか?

<私たちはどういう行動をすればよいと思うか>

 まずは、障害を持つ方などマイノリティの方々を理解する事だと思います。私も障害の方を見ると怖いと思ってしまうこともあります。なので、”知る”ということが大切です。カンボジアでの経験も、彼らにとっての幸せを私が知らなかっただけなので、知ることができて始めて彼らと平等に接することができました。知って、寄り添っていただくことが世界に近づく第一歩だと思います。

 

  まず知らないと、何も行動に移せないですよね。知る機会があれば知りたい人もいると思いますが、知る機会が少ないなと私は思います。

 

 何かしら意識が高い人たちばかりが、イベントに参加している現状だと思うのですが、障害の方は本当に才能にあふれているから、才能を生かした何かを開ければ、知る機会が増えるのかなと思います。

 

 それでは最後に、明学生へのメッセージをお願いします!

〈メッセージ〉

 新二年生や新入生の多くの方が、大学生活や将来に対して不安を抱いていると思います。しかし、誰も経験したことが無い事を経験しているコロナ世代の私たちだからこそできる、私たちにしかない可能性があると思います。

コロナ世代を最強に!!!

明学ナビでは、JUNKO associationへのインタビュー記事も掲載しているため、そちらも合わせてご覧ください!

【外務大臣表彰/学生団体総選挙グランプリ受賞】JUNKO Associationインタビュー | 明学ナビ (gakuseikoujyou.com)

 

インタビュー後記

様々な経験をしてきたからこそ伝えられる言葉、というものを感じました。

明確なビジョン・信念があり、それに向かって努力できる阿部さんはとても輝いていて、かっこ良かったです。

今回のインタビュー記事を読み、ひとりでも多くの学生が自分も行動してみようと思っていただけたら嬉しいです。

次回のOB・OG(在学生)インタビューもお楽しみに!!

 

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