公務員試験について合格者に聞いてみた!

キャリア

こんにちは!

2021年度法学部卒の宮田仁暁です。

今回は、公務員の合格者として勉強の開始時期やスケジュール感、公務員セミナーについて紹介していきますので、少しでも疑問点の解消や勉強するきっかけになったら嬉しいです。

公務員の仕事とは?

公務員と聞くと市役所や都庁といったいわゆる役所での仕事をイメージするかと思います。
公務員は多種多様で消防や警察、学校の教員も公務員であり、様々な分野に精通しています。

今回お話しさせていただく公務員試験は役所仕事の方の公務員試験になります。(以下公務員と称させていただきます。)

仕事内容としては所管する地方公共団体の事務一般です。
毎日国民や市民の方々から頂く要望への電話対応もあります。公務員の仕事は一見何をしているかわからないという人も多いと思いますが、私は縁の下の力もちが公務員だと考えています。自分が携わった政策が形になったりするときにやりがいや達成感を感じることができるのではないでしょうか。

国家公務員と地方公務員の違い

公務員試験は大きく分けて国家公務員試験、地方公務員試験に分けられます。国家と地方の違いは扱う行政区域の違いです。国家公務員は財務省や経済産業省、内閣府、金融庁と言うように省や庁が付く機関で働くための試験です。(各省庁に出先の機関がありますが割愛させていただきます。)

一方で地方公務員は県庁、都庁、市役所といった各都道府県、市区町毎に配置されている行政機関で働きます。これが国家と地方の違いです。

 公務員試験について

国家公務員試験には国家総合職試験(いわゆる官僚)、国家一般職試験、国家専門試験などの試験があります。

試験は専門試験と教養試験に分けられます。
簡単に言うと専門試験は法律や経済、教養試験は国語や数学といったイメージです。とにかく科目数が多く、一問が難しいのが特徴です。地方公務員試験も科目数は変わりません。

県庁や都庁のいわゆる地方上級の試験では国家公務員試験と同じぐらいのレベル感です。最終的にどこを受けるかはどこで仕事がしたいのかを自分の中で明確にすることが大切ですね。試験自体は受験料がかからないのでどんどん受験することをお勧めします。

試験形式とスケジュール

試験は基本的には選択問題です。5個の選択肢から正しいと思うものを選ぶ形式です。
問題数、解答時間は試験によって異なります。基本的には教養試験40問専門試験40問ぐらいですかね。二つ併せて全体で6割以上とると一次試験に合格することができます。その後2次試験として論文試験や面接試験があります。(これは試験区分によって異なるので割愛させていただきます)。

国家公務員試験、都庁、特別区の試験は二次面接を通ってから採用面接があるので、1回~2回面接増えます。4月の終わりに国家総合職試験が始まり、5月、6月と様々な1次試験が行なわれます。
その後二次面接、採用面接と進んでいくため、就職先の決定は早くて7月の終わり、遅くて12月頃までかかります。長丁場ですがその分準備する時間が長いと言うことでもあるのでプラスに捉えましょう。

公務員試験に向けた勉強について

まず、勉強開始時期についてですが、できるだけ早くやり始めるべきです。

大学でのセミナーは3年になると開講されますが、セミナーでおもに扱うのは専門試験科目の法律科目です。教養試験に関する講義も開講されますが、如何せん科目数が多く覚えることが多いので、自分でも勉強していかないと教養試験に回す時間が減っていきます。
長時間勉強するという癖をつけるというためにも2年の中盤あたりから数的処理や文章理解といった科目は少しずつやっていくといいのではないのでしょうか。

しかし、ここで重要なのは、学校の課題を必ず優先して欲しいという所です。3年次になってセミナーに入ってからもこれは大切です。メリハリをつけるという意味でも学校の課題が多いとき、試験前の時期は公務員試験に関する勉強もする必要がありますが、学校の課題を優先させてください。

公務員セミナーはいつから?

明治学院大学の公務員セミナーは3年次から始まります。
しかし、希望者全員が受けることができるわけではありません。僕の代は30人程度でした。
セミナーの受講料が他大学や他の予備校に比べて破格の金額であるため、大学で行なわれる選考をパスした人のみが受講することができます。

選考の判断基準は明確なことは知りませんが、一つ言えることはGPAが低いとまず受かりにくいです。先ほども言いましたが大学の勉強はしっかりして、GPA3近くまで上げておくことが大切かなと思います。セミナーで教えてくれる先生方は予備校等で実績のある先生方ばかりです。主にスーパー過去問ゼミを中心に講義は行なわれますが、先生の話をよく聞き、復習を怠らなければ公務員試験の合格は近づくと思います。

 公務員試験を受けて感じたこと

甘い気持ちで公務員試験受けるという気持ちでいると、まず合格は難しいと思います。
厳しいことを言うかもしれませんが、遊ぶ時間はほぼありません。夏休みはもちろん、普段の大学生活を過ごしていく中でも公務員試験の勉強を基軸に生活を考えていく事になると思います。それぐらい必死にやらないと合格することが難しいという世界です。

倍率は34倍ですが一問のミスで合格と不合格が分かれる場合も多いです。それなりの覚悟を持って勉強に励んで欲しいと思います。勉強を効率的に進めて行くには、自分に合った勉強法をいち早く見つけることです。勉強していく中で自分に合う、合わない勉強法がわかってくると思います。勉強中も腐らずに見つける事を行なってください。勉強法が自分にはまったときに急に理解が進み、楽しいと燃えてくると思います。

もう一つ伝えておきたいのは、周りの人と比べないことです。前述したように公務員試験は非常に長丁場です。周りの一般企業に就職をする人たちが決まりだしたぐらいに試験の本番が始まります。みっちり勉強していれば合格することができますし、セミナーの先生方を信じてついて行けば実力は付いていきます。周りの動きに惑わされず信念を持って勉強に励んでください。

このご時世です。公務員試験に臨む人が増えていると聞いています。今後倍率も上がってくるとは思いますが、自分を信じて頑張ってください!

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