経験者が伝える休学のすすめ

学生ライフ

大学3年生頃になると半ば強制的に発生するイベント、「就職活動」。

大学生たちは「人生の夏休み」と揶揄される夢見心地から起き上がり、髪を黒く染めスーツを着て、大人たちに戦いを挑む。そして勝ち得た「内定」を手土産に4年間のモラトリアムを卒業していきます。ああ素晴らしき哉、新卒採用。

しかし中には「学生のうちにもっといろんな経験がしたい、将来のことを考えるためにもう少し多く時間が欲しい」と、現状の自分のまま就活、そして卒業していくことに葛藤を抱えている人も多いのではないでしょうか。

そんなあなたに私は、【休学】という選択肢を提案したいのです!!

というわけでこの記事では、実際に1年間の休学を経験した私自身の経験を元に、休学することの利点や注意点などをお伝えしていきます!

なぜ休学したのか?

はじめまして、学生ライターの佐藤たかしです!
まずはなぜ私が休学するに至ったか簡単にお伝えしていきます。

キッカケは大学3年の秋、周囲の同級生たちが就活の本格化に向けて動き出していた頃、私はというと「やりたいことも、やりたくないこともハッキリしていないのに、このまま就職活動を始めてよいのだろうか」とめちゃくちゃ悩んでいました。

ただ「就活」や「卒業」という“嫌なこと”から逃げるのではなく、ダメダメな自分の殻を破りたい、そのために何か経験を積みたい!という思いは日に日に強くなるのですが、それにしてももう時間がない、気づいたら年を越してもう後がないところに来ていました。

そんな私の状況を見かねた知人に「休学して時間作ってそこで色々試してみたら?」というアドバイスをもらった時、私は目から鱗が落ちたのでした。

休学中に感じたこと

そんな経緯で休学を決めてからこの春で1年が経ちます。最近よく「休学してみて実際どうだった?」と聞かれるのですが、それに対しては「思い通りにいかず悔しい」というのが本音です。

去年の2月ごろから「自分に足りないものは何か、それを補うために何をしよう」と考え続けて、海外ボランティアや長期インターンなどいろいろ計画していたのですが、コロナ禍という死角からのパンチをもろに受けて、できないことの方が多くなってしまいました。

ただその中でも、今の自分にできることは何かを自分なりに模索して、想定とは別の経験をたくさん積むことができたので、結果的に休学してよかったと思っています。

また実際に経験したこととは別に「休学する」という選択を通じて、「心に余裕が生まれた」という思わぬ副産物もありました。

運の良いことに私は、この歳になるまで大きな失敗や挫折を味わうことなく過ごしてきました。それによって「ストレートに、はみ出さず普通に生きなければ」という窮屈な感覚を抱えていました。

しかし、「4年で卒業する」といういわばストレートなコースから一旦外れることで、「あ、自分は自分のやり方でいいんだ」という、自分自身に対して一歩引いた見方ができるようになりました。

休学中の費用

こうした経験から休学を選択肢の一つとしておススメしたいのですが、実際するとなれば越えなければならないハードルが一つあります。それは、学校にお金を払わなければならないということです。

「大学行かないのに金払わなきゃいけないの?」と言いたくなりますが、施設の維持費や事務にかかるお金云々があるそうなので、基本的にどこの大学でも休学費を払わなければなりません。また学校によってかかる費用も違います。

では明治学院大学の休学費用どれくらいなのでしょう。大学のHPによると

「休学期間中は学納金のうち在籍料(各学期40,000円。学年によってはその他の徴収金(校友会終身会費(40,000円)、学生傷害保険料1年分(1,000円)等)を加算)が学期ごとに必要です」(2021/3/1現在)

とのこと。

休学費用は多くの大学で半期毎に5~10万円/ほどなので、費用面でいえば明治学院大学は比較的休学しやすいと言えそうですね。

休学前にこれだけはしておけ!

ここまでの話を聞いて「なんか休学ってよさげじゃん!とりあえず明日学校行って届けだしてこよ!」と思ったそこのあなた、「おいちょ待てよ」とキムタク風に呼び止めさせてください。

休学という選択を実りあるものにするために最低限やっておいてほしいことがあります。それは計画を立てることです。

非常に基本的なことなので「そんなのわかってるよ」と言われてしまいそうですが、ここがとても重要です。

これから先の半年間もしくは1年間で自分はどう成長したいのか、どう変わりたいのか。

それを達成するために何を始めよう、長期インターンやボランティア、少し変わったバイト、当面難しいかもしれませんが海外留学も成長のきっかけになりそうですよね。

それらを始めるための具体的なアクションを洗い出しましょう。各活動をあっせんしてくれるサービスに登録するのもよいですし、周りの大人や友だちに相談してみても良いかもしれません。

とにかくお伝えしたいことは、ぼやっとしたまま休学を始めても意味もなく時間だけが過ぎていくだけなので、始める前に具体的な計画をきちんと考える必要があるということです。

そうして軸が定まっていれば、万が一予想外の出来事に見舞われてもブレずに納得のいく休学期間を送ることができるので、事前の計画は必須だと言えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

自分の将来や学生生活に悩み、モヤモヤしている方は、納得のいく大学生活を送るための選択肢の一つとして、「休学」という手段を考えてみるのもアリかもしれません!

それでは!

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